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【泡瀬】海草の移植実験地_その後~2013

大規模な海草の移植実験が始まったのは2001年秋で、意識的に記録を取り始めたのは2002年の春からでした。気づけば今年で12年。

移植実験が始まる1~2年前に撮った写真も場所を特定して継続記録しています。

今日の最干潮時刻は那覇港で14:13(泡瀬は25分ほど早いの)、潮位は-15cm。天気は曇り。

まずはst.A 。
上が移植実験前の 2000年5月6日。
 干上がっているマウンド場の部分には海草がびっしり。その上を歩くと、上等の絨毯のようにふかふかでした。
下が今年、2013年4月27日。
 わずかに生えている海草も、ひからびて黒ずんでいます。このような現象は、以前は真夏の大潮にしかみられなかったことです。
海草場には、地下から比較的水温の低い水が絶えず浸みだしていて、海草場が元気だった頃には根元に手を突っ込むとひんやりしていたし、潮だまりの水も冷たいところがありました。専門家によると、海岸近くからしみこんだ雨水が干潟から湧き出すような水循環が存在するそうです。その湧水のおかげで真夏以外は干出しても海草が枯れたなかったのかもしれません。また、10年ほど前に沖縄全域でサンゴの白化現象が起こったとき、泡瀬のサンゴは白化しませんでした。水温が白化現象の要因の一つなら、湧水で説明がつきそうです。
今は干潟の底質が固くなり、海草の根元に手を入れることが難しくなっているし、また冷たいと感じるところも少なくなっています。湧き出している水の流れが変わってきているのかも知れない。

A20000506_3

A20130427_0182


次はst.B。

上が2001年5月6日。
   実験が始まる前です。
下が2013年4月27日。
   干潟を縦断する砂州の位置がかなり変わっていて、以前は豊かな藻場だった場所が、砂に埋もれつつあります。

B20010525

B20130427_0175_3

次はst.C。
撮影する角度が少々ずれてしまいましたが
上は2002年4月1日。
  前年秋より大規模な移植実験が始まっています。
下が2013年4月27日。
 
 大型の海草類は見られなくなってしまいました。
 

C20020401


C20130427_0177

次はst.D。
上が2002年4月1日。
  このあたりは、もともと良好な海草場でした。海草は、公園の芝生とは違って、疎なところ、密なところがあって、それがまた全体として多様な環境を作り出していました。ところが事業者は、海草が芝生のように一様に生えているのが上等の海草場だと錯覚していたようです。海草があまり生えていないところを埋めるように、移植ブロックが置かれました。でも、移植された海草は半年経たずにほとんどが枯れてしまいました。
  移植された海草は根付かなかったばかりか、運ばれてきた土砂が周辺に流出して、もとからあった海草を覆い、多くの生物が死にました。
下が2013年4月27日。
  今もまったく回復していません。
  

D20020401

D20130427_0179_3

以下、写真と説明文がずれてしまい見づらいのですが、過去の記録を抜粋。

泡瀬干潟の記録2 2011年4月21日

【泡瀬】海草移植実験地、その後。 2010年4月29日

泡瀬 海草移植実験から6年経って 2008年4月8日

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コメント

ここまで変っていたのですね。
悪化していることは感じていたのですが、こうして過去の写真と並べて見ると酷さは想像以上です

投稿: いたち | 2013年5月 4日 (土) 02時41分

いたちさん
泡瀬で写真を撮りはじめたときには、まだ埋立ははじまっていなかったし、心のどこかでこの埋立計画は止まると思っていました。
生物の調査などしなくても、写真だけでわかるほどに環境が変わってしまったことを、どう表現すれば良いのか。適当な言葉が浮かびません。

投稿: ミズマ | 2013年5月14日 (火) 20時55分

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