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繁多川 豆腐月間、豆腐の日!

豆腐で有名な那覇市の繁多川では、自治会が12月を豆腐の月と定め、公民館などの協力のもと、昔ながらの豆腐をつくるイベントを行っています。

今年は12月3日(土)が豆腐づくりの日。繁多川公民館の前庭では、自治会の有志と公民館スタッフが総出で準備が進められています。

昔ながらの豆腐づくりには、昔ながらの道具も必要ですが、道具類の修理や再現も繁多川自治会の有志のみなさんが行ったそうです。地域の底力!

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準備体操代わりの 「豆腐行進曲」。

昔ながらの豆腐づくりの作業(臼を回す、豆乳を絞る)などの動作も取り入れた軽い体操? 踊り? けっこう楽しい!

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昔ながらって、どのくらい前かというと、戦前のお豆腐。それを再現するには、プロジェクトX並みの感動物語があるのだが、少々端折る。

沖縄在来の大豆を探し当て(※)、地域のみなさんが家庭菜園などで育て、これまた昔ながらの道具で脱穀して、今日の豆腐になるのである。

前日から水につけてあった大豆が用意され、石臼でひくところからスタート!

近くの保育園のみなさんが、体験しに来ました。

※農業試験場で保管されていた青(オー)ヒグー、高アンダーという2品種。今回は九州産の「ふくゆたか」という大豆に一割ほど混ぜて使われた。

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もちろん、わたしも石臼体験させてもらった。思ったよりも臼は軽くまわる。豆の加減と水加減がちょうどよいとまわしやすくなるという、実に合理的な道具。

水が多すぎると臼を回したときに水が飛び散ってしまうし、豆腐が固まりにくくなる。水が少なすぎると臼が回りにくく、大豆が粗挽きになったりするみたい。この段階では、とにかく「水加減が命!」とのこと。

副業として家庭で豆腐を作っていた先輩方(それも女性の仕事なのだ)は、一時間かけて豆をひいていたという。石臼が思ったより軽くまわると言っても、やはり、重労働である。

Dscn0826臼でひいたあと、おからと豆乳に分ける。沖縄以外の地域では、呉汁に火を通してから絞るのが一般的ですが、沖縄の昔ながらの作り方では、火を通す前に絞ります。そのほうが、大豆の雑味が豆乳に出にくくておいしい豆腐になるそうです。

臼も重労働ですが、絞る作業もたいへんです。

手のひらだけでなく手首も使って大きな袋をはさみ、見事に豆乳を絞り出します。

一度かたく絞ったら、少量の水におからを浸し、もう一度絞ります。

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絞った豆乳を火にかけます。煮えてくると、湯葉やあくがあがってくるので、それをこまめにすくいます。

にがりを打ち、しばらくするとゆるゆるとした塊があらわれます。

ゆし豆腐(おぼろ豆腐)のできあがりです。

実は、ここまではミキサーを使って、家でつくったことがあります。できあがったゆし豆腐と同じくらいのおからができまして、豆腐って、ずいぶん贅沢な食べ物だと思いました。

大豆アレルギーが発覚してからしばらく食べていなかった豆腐ですが、あんまりおいしそうなのでふたくちほどいただきました。

ふんわりしつつもなめらかな舌触り、豊かな香りと甘みがすばらしい、うっとり!するような豆腐でした。

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最後は「かた豆腐」をつくります。

水で濡らした木型に丁寧に布を敷き、ゆし豆腐をまんべんなく入れます。

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もりあがるほど入れます。

 

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布で包んで蓋?をし、重石を載せ、水を切ります。

が、それでは終わりません。

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ぎゅっと濃縮されて、嵩が3分の2ほどになったところで、いったん重石をとります。

できあがったかに見える豆腐にまんべんなくおたまを突き通し、水の通り道を確保したら、その上にさらにゆし豆腐を足してゆきます。

もちろん、今回もてんこ盛り!

きれいに布で包み直したら、再び重石をします。

右下の鍋の中では、ゆし豆腐の水分を取り除いているところですが、この水のことをクンスーと言うそうです。

昔はこれで食器を洗ったりしていたそうです。うどんやパスタのゆで汁同様、手肌にもやさしいエコ素材ですね! 

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型から豆腐を出します。

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ゆっくりと布を剥いで…

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切り分けると、

見慣れた、そして見事な豆腐のできあがり! 

こんなに手間暇かかるのに、豆腐って、安いですよね~!?

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コメント

今回の豆腐作りに関して水間さんは、最初の豆腐ダンスから最後のおそうじに至るまでつきっきりで関わってくれました。それで、これだけ詳しい報告が出来たと思います。写真のおばさんたちは、みんなかつて自分のおうちで豆腐を作って売り歩いていた人達なので、実際に作りながらその話を聞くと、ただ聞くよりも100倍身にしみると思います。ご報告、お手伝い感謝です。

投稿: 宮本 | 2011年12月16日 (金) 06時07分

宮本さん
コメントありがとうございました。宮本さんが自治会や公民館スタッフのみなさんに声をかけてくださったおかげで、いろいろな作業を手伝わせていただくことができました。
あらためて感謝です。これからもよろしくお願いします~!

投稿: ミズマ | 2011年12月16日 (金) 18時18分

おおーっ、よいねぇ。今の時代、主婦が台所に立つ平均時間は
15分なんだって。命の糧を「つくる」ということを考えさせ
られます。

投稿: なかじま | 2011年12月17日 (土) 22時01分

多くの人がお金のために不必要に忙しくなりすぎているように感じます。
もっと「自分の命」や「いただいている命」と向き合えるようになったらいいですね。

投稿: ミズマ | 2011年12月19日 (月) 23時35分

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