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釧路湿原!

2010年11月7日。 釧路地方の天気予報は晴れ、予想最高気温は15℃。この時期にしてはかなりあたたかい。いざ、湿原へ!

Dsc_11999:05 釧路駅発 網走行き(!)
    快速しれとこに乗って、
Dsc_12049:25 釧路湿原駅到着。

細岡展望台に向かう。

Dsc_1206駅は湿原に迫る丘とのはざまにある。丘の上に向かって伸びる階段をずんずん登るとクマザサの広場に行き当たり、さらに坂道をのぼってゆくと展望台がある。

有名な「細岡展望台」の少し手前に「展望広場」というのがあり、ベンチなどもしつらえてあったので、わたしはまずベンチに座り、こころゆくまで広大な景色を堪能しました。

Dsc_1212a

向こうの丘とこちらの丘の間が全部湿原。

向こうの丘に建っているもの以外、人工物が目に入らない。鉄道も道路もこちらの丘のすぐ麓を走っているから、当然視界に入らない。送電線も、鉄塔も見えない。車の排気ガスも騒音も感じない。

風で揺れる木の枝や草、枯れ葉が奏でる音。鳥の声。

晴れ渡る空。

なんて気持ちがいいんだろう! 30分ほども展望広場でいい空気を吸い、眺めを目に焼き付け、細岡展望台へ。

60歳前後とおぼしき二人姉妹とそのお母さまの、三人連れに会う。三人が乗ってきたタクシーの運転手さんが、展望台から見えるあれこれを解説しているのを、横から拝聴。

「細岡展望台からは釧路川が見えるけれども、対岸にある釧路市展望台からは川は見えないから、わたしは断然こちらがおすすめ」だって。

なるほど。一口に湿原が見える展望台といっても、眺めにそんな違いがあるとは、来てみないとわからないよね。

それを聞いていた80代とおぼしきお母さま。「わたしの若い頃と、かわりませんよ。昔々ね、来たことがあるんです。」

きっと、50年くらい前の話だろう。50年前と変わらない風景が残っているなんて、それだけですごいことだ、と、海も山も開発されつくされそうな沖縄から来たわたしは思ってしまう。

Dsc_1214 さて、帰りの列車までまだ時間があるので、駅とは反対方向に歩いてみることにしました。

日射しを受けて輝くシラカバ!

Dsc_1218 林床まですっかり陽光が届いて、明るい小径です。道の脇に貯まった枯れ葉をカサカサ鳴らしながら歩いたり、道のまん中を歩いたりして楽しみました。

夏には緑濃いんでしょうね。鳥のさえずりもこの季節よりたくさん聴けるかも知れません。

そういう時期にも、もう一度来てみたいです。

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日当たりのいい林道脇に積もった枯れ葉の上に、トンボが舞い降りました。

口をもぐもぐ動かして、捕まえた何かを食べています。

そういえば展望広場でボンヤリしている間にも真っ黒くてモコモコした毛虫や、アリやクモが足元を歩いておりました。

Dsc_1234

ホドホドのところで引き返して釧路湿原駅をスルーし、細岡駅方面へ向かいます。

道は緩やかにカーブしつつ高度を下げて、ついに湿地が目の前にあらわれました。

ヤチボウズが木々の根元に見えています。

まだ若干緑が残っていますが、春先の芽吹きが想像できません。

このモコモコがどんな風に緑になってゆくのだろう。

…と、思って、いま画像検索してみたら、ギャー、オモシロイ。

Photoこの枯れた坊主の天辺から瑞々しい緑の葉がツンツンと生えている~! やはりこれは自分の目で見てみたいです。

←霧多布湿原のヤチボウズ
 ※ 『フリー写真素材集 旅Photo』
   写真No.188 を拝借。

Dsc_1243踏切を渡って少し歩いたら、道路は川のすぐ脇に出た。

Dsc_1245釣り人が5~6名来ていた。

あぁそれにしても護岸されていない川岸の眺めの心地よさ!

Dsc_1249葉を落とした山の木々を通して向こう側の空が見える~!

まるで日本昔話の挿し絵の世界。 初めて見る光景だ…。

 

Dsc_1253

飛行機から見えた、丘が丸ごと黄葉している風景も地上から見ることができました。

細岡駅から釧路駅に戻ろうと思っていたけれども、ついふらふらと網走方面行きの列車に乗り、一駅先の塘路まで行ってしまった。

Dsc_1256

何年も前に一度釧路旅行を計画していたときに、泊まりたい宿が塘路にあったんだよね。

写真は塘路駅にて、除雪用の列車(ラッセル車っていうのかな)。これもはじめて見ました。

Dsc_1257a塘路湖を見て、

Dsc_1259またもや路傍の花にハッとし、

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自然にかえろうとしている家を見て、なんとなく北国の冬の厳しさを感じつつ

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再び塘路駅から釧路駅行きの列車に乗りました。普通ならここで今日の旅の話は終わるのですが。

最後にもうひとつ、特筆すべき出来事がありました。

遠矢から東釧路の区間で野生のタンチョウヅルを見ることができました。

やや拓けた平地(畑か牧草地か?)の際に生えた木立の側に、三羽が集まっておりました。木立は線路と平地を区切るように並んでいましたが、すっかり葉を落としていたので、そのすぐ向こうにいるツルたちの様子を見ることができたのです。

もうすっかり西に傾いた赤っぽい日射しを受けながら、三羽のうち二羽がかわるがわるふわりと舞い上がり舞いおりる光景が脳裏から離れません。

車窓から眺めたその光景はあまりに美しく、また一瞬で過ぎ去ってしまったので、「あれは実際に見た光景だったのだろうか、それとも脳内で捏造した幻だったろうか?」という奇妙な感覚を覚えました。

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