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『胡同の理髪師』 の主役が語る長生きの秘訣

DVDを見ました。以前劇場でも見た映画なのですが、なんだかもう一度見たくなって、ね。

主役は、撮影当時92歳のチン・クイさん。北京の古い町並みの一角に住んでいる。胡同(フートン)というのは、このあたりの入り組んだ路地のことである。

豊かな白髪を櫛でなでつけ、身だしなみに気を使うおしゃれなチンおじいさんは、毎朝6時に起き、後ろに荷車の着いた自転車を乗りこなして、なじみ客の家をまわる現役の理髪師さん。

「頭の体操」のためにご近所さんとおしゃべりしながら麻雀を楽しんだりもする。

なかなか忙しそうに見えて、でも、けっしてせかせかしていない。何とも言えない良い「間」がある。そんなチンおじいさんの日常から描き起こされた、ドキュメンタリータッチの物語が、『胡同の理髪師』。

本編を見終わってから、「特典映像」というのを見てみた。監督のハスチョロー氏と主役のチンさんへのインタビューだ。

そこでチンさんに、「長生きの秘訣は?」という質問が投げかけられた。チンさん曰く…

長生きの秘訣なんて、わたしにはないと思います。ただどのように生きるか、どのように死ぬか、この二つだけだと思うのです。

楽しく生きている人、喧嘩ばかりしている人、盗みや後ろめたいことをして生きる人もいる。どれも「生きること」です。

銃殺される人もいれば、病気で死ぬ人もいる。事故で死ぬ人もいれば、老衰で死ぬ人もいる。どれも「死ぬこと」です。

ただ、わたしは穏やかに生きることを心がけています。 人に対して良くすれば自分も良くしてもらえます。周りの人に対して、家族のように接すればよいのです。

人の悪いところや欠点ばかり見える人は、自分にもそういうところがあるものです。 人々に優しくすることです。

いやな気持ちになることが体の不調を招くのです。

穏やかに生きるのが一番!

きっとほんとうに、言葉通りに生きていらしたんだろうと思います。ただ穏やかに生きる。映画の中では、「足を知る」とも語られています。わたしも、そうありたい。

ゆったりとした間を楽しみつつも、生きるとは? 時代の波とは? なんてこともちょっと考えさせられる映画です。めまぐるしく変わりゆく北京にあって、昔ながらの古い町並みと横町を垣間見ることができる点も、気に入っています。

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コメント

ほほぉ~おじいちゃんの言葉。いいですね。
最近わたしが読んだ雑誌にほほぉ~と思った事があったのでコメント。
96歳のおじいちゃんが雑誌に投稿した記事だったのですが、題は「三に惚れる」
大正三年三月三十日生まれの私は「三」という数字に愛着を持っています。そして、いつも次のように三という文字を使い三つのことを心がけています。
「三惚れ」女房に惚れ(人)、仕事に惚れ、その土地に惚れる。
次に、「三J」時間、情報、人脈の大切さを自覚して月日を送ることです。
最後は「三く」正しく、善く、強くという生きるちからの根幹を養う。

ここまでは、「へぇ~・・じいさん良いこと言うじゃん。」と思ったんですが、締めが良かった。

「これらは、96年間生きてきた中での反省心から導いたものの一端です。長生きできたこと皆皆様ありがとう。」

歳を重ねるごとに目上の方々の言葉が面白く感じられるようになりました。 

投稿: かちゃん・ぱんじゃん | 2010年6月10日 (木) 10時16分

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