« 【上関】カヤック隊のみんなへ。メッセージ届きました、ありがとう。 | トップページ | 節分の思い出 »

「王冠」を引きずって歩く

2週間くらい前のことだった。

夕方散歩に出たら、ちょうど小学生の下校時間に重なり、しばらくの間小学生の群と同じ方向に歩くこととなった。

ふざけたりおしゃべりしたり、ゆっくりあるく子どもたちをたくさん追い越した。なかに一人、片足を引きずりながら歩いている男の子がいた。

その子は、足首のあたりに包帯を巻いていて、けがをしているようだった。けれどもその歩き方を見て、わたしはけがとはまったく関係ないことを突然、鮮明に思い出した。

飲み物の瓶の蓋、王冠っていいますよね。今はほとんどビールや酒瓶の王冠くらいしか見なくなりましたが、わたしが子どもの頃、コーラやジュースは瓶入りで、王冠はありふれた身近なものでした。

小学校の近くには、駄菓子やジュースも売っている文房具店があって、その店の外にはいつもケースに入ったジュースの空き瓶が積まれていました。そして、たいていそのケースの下あたりには、王冠がいくつか落ちていました。

020201その王冠を拾って、軽く靴で踏むのです。必ず裏返しの状態で、平らな面を地面につけるようにして。この写真で言えば右下の王冠の状態です。そうして王冠を引きずって歩き続けると、いつか摩擦で縁が削れて、王冠の平らな面がコインのように抜けるのですね。

子どもって不思議なことに熱中するものです。

当時は、そうやってきれいに丸い面が抜ける、というのがとてもおもしろく感じられたのです。きれいに丸く抜くためには、まず、できるだけゆがんでいない王冠を選ぶ必要がありました。それからずいぶん長い距離を根気よく引きずって歩かなければなりません。歩くのだって、普通に歩くよりずっとずっと時間がかかります。

けれどもけっこうたくさんの子が、アスファルトの大通りや、住宅街のコンクリート簡易舗装の道を、「ズーコ、ジーコ」と王冠を引きずりながら帰った時期がありました。

でも考えてみれば、こういう記憶を共有できるのは、わたしたちの世代の上下5歳くらいかも知れないなぁ、と、思うのです。

この遊びには、当たり前ですが王冠と舗装道路が必要です。

ところが、わたしが高校にあがる頃には、清涼飲料水はすでに缶入りが主流になっていて、王冠はあまり目にしなくなっていました。一方、舗装道路の方ですが、首都圏のベッドタウンだったわたしの町でも、わたしが小学3年生の頃まで、住宅街の小道は未舗装のところが多かったのです。

だから…上も下も、いいところ5年以内ではないかと。

王冠、引きずって歩いたことはありますか? 

|

« 【上関】カヤック隊のみんなへ。メッセージ届きました、ありがとう。 | トップページ | 節分の思い出 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212696/47456446

この記事へのトラックバック一覧です: 「王冠」を引きずって歩く:

« 【上関】カヤック隊のみんなへ。メッセージ届きました、ありがとう。 | トップページ | 節分の思い出 »