« ゼンマイ仕掛けの消防車 2 | トップページ | 最近読んだ本 ; パール・バック『大地』 »

『バンビ』にみるジェンダー観!?

Photo ちょっと古い話なんだけれども、正月にあのディズニーの名作、バンビの字幕版を観た。

わたしがまだ幼稚園児だったころ、母に連れられて映画館で日本語吹き替え版を観たっきり、家に絵本はあったけれど、映画を見るのは30+α年ぶりだ。

DVDジャケットには「本作は著作権保護期間を過ぎており、あらたに翻訳して…」というような能書きがあったので、いったい何年に公開されたのか、あらためて調べてみたら1942年。

え~っ、つうことは太平洋戦争中ですか…。
たしか、映画『カサブランカ』も同じ頃ではなかったろうか。

戦争中でも娯楽映画が作れちゃう国ってすごいですね。そのころ日本では大本営発表のニュース映画とか国策映画とか、そんなのしか作られていなかったんじゃなかったろうか? (違ったらゴメンナサイね。。。)

バンビの映像は非常に繊細で美しい。森の中の描写は宮崎監督の『もののけ姫』を想起させた。宮崎氏の方が初期ディズニーアニメに影響を受けているのだろうけれど。

生きものたちもみんないきいきとしてかわいらしい。愛情こもっているなぁ… 

自然対ヒトという敵対構図は見えるけれども、動物側の視点で描かれていて、自然環境に対するニンゲンの横暴な振る舞いに警鐘を鳴らす内容にもなっている。

しかしながら、一つ、妙に気になってしまった点があった。それは作品に現れているジェンダー観。70年近く前だから仕方がないのか? 

おろかな雌をリードする雄。
しなをつくって雄を誘惑する雌。

後者に関しては、「選ばれる性だった女性の側から男を選ぶ」という、当時としては最先端の女性像が背景にあったのかもしれない。

けれど、それにしたって、スカンクもウサギもシカもみんなみんな同じパターンで恋に落ちるというのは、どうなんだ… 子ども向けにわかりやすく表現されているだろうことは想像できるけど。

という、妙にすっきりしない感覚が見終わったあとに残ったのでありました。うーん、予想外。最後にまた春がめぐってきて新しい命が生まれ、メデタシメデタシのいい気分で見終わる予定だったんだが。

やっぱりその映画が作られた時代ごとに、なんとなく世相が透けて見えてしまうものなのでしょうねぇ。

余談:バンビの友だちのウサギは、日本では「とんすけ」という名で親しまれていますが、英語圏で「とんすけ」はありえないし、本名は何なのか、ずっと気になっていました。今回やっとスッキリ!(笑) 「サンパー」という名でした。

|

« ゼンマイ仕掛けの消防車 2 | トップページ | 最近読んだ本 ; パール・バック『大地』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/212696/47363103

この記事へのトラックバック一覧です: 『バンビ』にみるジェンダー観!?:

« ゼンマイ仕掛けの消防車 2 | トップページ | 最近読んだ本 ; パール・バック『大地』 »