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大阪高槻・しろあと散策 1

父の遺した遠藤周作著の『反逆』という小説を読んでいる。

江戸の下町人情ものをいくつか読んだことはあるが、戦国武将のでてくる時代小説なんてはじめて読むような気がする。

ただでさえ人名がたくさん出てくる上に、貴い人々はいろんな名前で呼ばれていて、私にとってはたいへんに覚えにくいのだ。でも、話はなかなかおもしろい。織田信長に仕え、やがて反旗を翻す領主たちの、それぞれの心の揺らぎを描いた作品だ。

物語は当然戦国時代という設定。なのに、途中で作者の取材内容や感想がさしはさまれていて、たびたび現代に呼び戻される。物語に没頭したい人にとってはそこが難点かもしれない。だけれども歴史上の出来事や地名に疎い私のようなニンゲンにとっては、それが物語をより深く理解するための重要な情報源だったりもする。

この作品がおもしろい理由はもう一つある。ここに出てくる地名が、私にとっては実に身近なのだ。高槻城、茨木城、伊丹の有岡城、播磨の姫路城…。

妹の家は吹田市にあるけれど、ほとんど茨木市と摂津市との境で、それぞれの市境は生活圏内。しょっちゅう市をまたいで歩いている。高槻も最近よく行く街だし、姫路城だって何度か行ったことがある。これまで見た城の中で一番好きな城だ。

こんな身近なところで、歴史的にはこんな駆け引きがあったのか…、などと想像する、そういうおもしろさがある。

『反逆』に寄れば、一番近い茨木城跡は小学校になってしまったそうだ。でも高槻城は城跡が公園になっている。行ってみっか。

JR高槻駅からとことこ歩いて約15分。

091901しろあと公園が視界に入ったあたりで、カトリック高槻教会の前にさしかかった。教会の片隅で跪いている像は高槻領主高山右近だー(小説に出てきたぞ)。

小説では、キリシタンでありながら武将であるという矛盾した(つまり「汝殺すべからず」と言う教えと、所領を守るためには「敵」を殺さなければならないという)立場に、たいへん悩み多き日々を送っておられる。

091903歴史に疎いワタクシ、こんなお方がいらしたことも小説読むまで知らんかった…

なんでも読んでみるもんだ。

この教会のすぐ先にはこれまた由緒ありそうな神社が。

野見神社というらしい。

091911信長、秀吉時代は高山家が高槻を任されていたけれども、キリスト教が御法度となった後も右近は信仰を捨てなかったため、高槻は永井氏が治めることになったんだそうな。

で、この神社の境内には高槻藩永井家初代・永井直清をまつる永井神社がある。

(写真は永井神社の扉に施された透かし文様。)

091917一方の右近はどうなったかというと

前田氏預かりの後、国外追放にあい、マニラにて病没したと、「しろあと歴史館」の展示にあった。

当時、どれほどの人が追放されたんだろう。

彼らを乗せた船は、琉球を通っては行かなかったか。

いろいろ考えてしまった。

091907

高槻しろあと散策はつづく。   

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