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日蝕 090722

0722361050日食の日の朝。

夜明け頃から鳥がさえずり、日差しが強くなるにつれて蝉が鳴く。風が強くて、空に薄雲はかかっていましたが、まったくいつもとかわらぬ夏の一日の始まりでした。

泡瀬で日食の観測をしました。干潟の生きものたちが、日食の時にいつもとかわらないのかどうなのか、それが知りたくて。だけど、三日月型の木漏れ日も見たかったので、途中までは木の多い沖縄県総合運動公園で観測していました。

食分が0.5を越えたあたりから、はっきりと明るさの変化を感じ始め、食の最大に向かって、あたりが急速に薄暗くなってゆくのを感じました。午前10:20頃、三日月型の木漏れ日が見られないまま、干潟方面へ移動。

空はくらい灰色を帯びた青。まわりの景色も灰色がかって見える。とてもへんてこな感覚。

食が最大になる頃、あたりはものすごく静かになりました。まず、鳥が鳴いていない。蝉も鳴いていない。犬も吠えていない。シンとしています。

そうして、吹いてくる風がいつの間にかものすごくさわやかになっています。そう、はっきりと涼しくなりました。

そんな中でも、シオマネキの仲間たちはハサミを振り振り。オサガニの仲間たちも干潟の表面に出ていました。それなら、ミナミコメツキガニもいつも通りなのかと思い、見に行くと、なぜか、いつもはあんなにたくさんいるミナミコメツキガニが全く見えません。

072247潮は引き潮でみぎわがどんどん遠ざかってゆきます。砂地はほどよくウェッティ。こういう状態の時にこそ、ミナミコメツキガニは汀線を追うように集団で歩くのに、餌を食べたあとすら見えない。。。

ところが、一匹だけ干潟の表面に出ているミナミコメツキガニを見つけました。

しかも太陽の方に向かって、何かを案ずるような、あるいは一心に念じるような、そんな雰囲気を醸し出しています。

072244ミナミコメツキガニたちは、いったい何を感じ取っていたのでしょうか。

空が急速に明るさを取り戻す頃、鳥たちが大きな声でさえずりました。その一瞬は、まるで夜明けのようなにぎやかさでした。

そういえば、食の最大にさしかかる頃にも、鳥たちがたくさん鳴いていたそうです。(←これはU原さんが教えてくれました)。

ところで、潮が満ちる頃にもう一度ミナミコメツキガニたちの棲む砂地付近を歩きました。ふと眺めると、砂地の表面は、いつもどおり米粒大の砂団子で覆われていました。日食のあと、ちゃんと砂から出てきて餌を食べていたようです。

今回の日食では、「三日月型の木漏れ日」を見たいと思っていたのですが、結果は、「なんとなく、それっぽい」状態のものを見ただけで終わりました。だけど、もっとほかの、見たことも聞いたこともなかったいろいろなことを感じ取ることができたのでした。

それらは、映像を見ただけでは絶対に感じ取ることのできないものです。わたしにとってはむしろそのことの方が貴重に思えたのでした。

※2009年7月22日の日食データ
 那覇での食の開始は09:32
 食の最大10:54(最大食分0.917)
 食の終わり12:20

那覇と泡瀬は25kmほどしか離れていないので、まぁそんなには変わらないでしょう。

その他の地域の詳しい情報については国立天文台暦計算室のホームページからどうぞ。過去やこれから起こる日食についても情報が得られます。

国立天文台 暦計算室 日食各地予報  http://www.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/eclipsex_s.html

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