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映画 『子供の情景』

090712アフガニスタンのバーミンガム。

磨崖仏のあったその近く、岩窟に住んでいるバクタイちゃんは、お隣に住む男の子から、教科書に載っている物語をきかせてもらう。

バクタイちゃんは、俄然、学校へ行きたくなる。同じ年頃なのに、男の子は学校へ行き、バクタイちゃんは行っていないのだ。

そうして少女の冒険がはじまる…。

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わたしの妹は最近よく、「人間て、見たとおりにしかできないものなのね」と、いう。

それは、お行儀の問題であったり、仕事上の応対であったり、人に対する細やかな気配りであったり、多岐にわたるのだけれど。

なんにしても、言われてできるものではなくて、周りの人々が良くも悪くも同じ様な所作を行っていれば、そこへ新規参入した人も、自然とそのようになってゆくらしい、という話し。

この映画は、そのことを強く意識させられる。

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学校へ行くにはノートと鉛筆が必要だ。バクタイちゃんは、まずはノートを手に入れるために行動に出る。実に生活力があって、機転が効いてすばらしい。まわりの大人たちも、きっとこんなふうに、生活力があって、たくましく暮らしているのだろう。

学校へ行こうとする彼女を戦争ごっこに巻き込んで足止めする男の子達がいる。戦争ごっこのリアルさに、あぁ、ほんとうに身近なところでいくさが行われているんだ…と、苦しくなる。

けれど、一条の希望も感じるのだ。それは、見ている世界をまるごと受け入れてはいない、バクタイちゃんの強い意志と行動力と澄んだ瞳に感じられる。バクタイちゃんのありようはまた、この映画を18歳で撮影したハナ・マフマルバフ監督のありようとも重なる。既成の社会規範や世界の無関心に疑問を投げかける眼差し…

ただ、それらの希望はとても小さくて弱い。磨崖仏の崩れ去る音に簡単にかき消されてしまうほどに。。。

けっして後味の良い映画ではない。この状況をどうすればいいのかと考えてしまう。

わたしが知らなかったアフガニスタンの現状。私が知ろうとしてこなかったアフガニスタンの普通の人々の暮らし。まずは誰かに、この映画について伝えることからはじめてみよう。。。

映画の公式サイトでは「爆弾よりも本を!」と言うキャンペーンを行っている。あなたのワンクリックで本が一冊寄付されるしくみになっているらしい。いまはさしあたっての目標である5000冊を達成して、キャンペーンは一時休止しているようだが、再開されたら、ぜひあなたもワンクリックを!

映画『子供の情景』公式ホームページは→ http://kodomo.cinemacafe.net/index_pc.html

※写真は映画のチラシより。

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