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摘み菜

いつもお散歩している公園で、ネジバナが咲きました。

031241_3写真を撮っていたら、80代くらいのおばあさんが

「可愛い花が咲いたのね」

と、声をかけてくれました。そうして、おばあさんが子どもの頃の話を聞かせてくれました。

ネジバナが咲いているすぐ近くには、スズメノエンドウやカラスノエンドウが実をつけています。

おばあさんはそのサヤを指して、

「昔はこういったものも食べたのよ。わたしの子どもの頃には、何も食べものがなかったでしょう。だからね、こんな小さな豆のサヤも摘んで食べていたのよ。蒸して食べてもいいし、お汁に入れてもいいの。」

それから、タンポポとオオバコの話も聞かせてくれました。

「この黄色い花(タンポポ)とオオバコは、心臓にいいのよ。葉っぱの綺麗ないいところだけ採って食べるの。わたしは心筋梗塞をおこしたからね、この二つは今でも食べるのよ。」

わたしはこういう話を聞くのが大好きだ。でも、何かのきっかけがなければなかなか野草食の話は聞けない。なぜなら、本土では「季節の風雅」として山野草を摘んで食べる習慣が残っているけれども、沖縄では「貧しかった時代の記憶」となってしまっているようなのだ。そんな記憶は誰だって語りたくないに違いない。

なのに、去年も春先に「タンポポは心臓にいい」とか、「カラスノエンドウの新芽は食べられる」とか、いろんな人がいろいろなことを教えてくれた。実は、他の季節にも同じように写真を撮ったり摘み菜をしているのだけれど、そんな話をしてくれる人はいなかった。

不思議だな。春は、気持ちが開かれる季節なのかもしれない。

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