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映画 『白い馬の季節』

またまた桜坂劇場で観てきました。

中国・内モンゴル自治区に暮らす、モンゴル族の家族を中心に描いた物語。すばらしかったです。

一か月ほど前、やはり中国の「少数民族」であるイ族のラブストーリーを描いた、『雲南の花嫁』という映画を見ました。が、この映画は「少数民族賛歌」みたいで、ちょっと(かなり?)こそばゆい出来だった。

確かに風景や衣裳や、習慣など、独特で美しい部分が欲描き出されてはいるのだけれど、なにか、浮世離れした世界のようにも見える。監督は中国の人口の92パーセントを占めるという漢民族の人。

このこそばゆさはどこかで感じたことがあるな、と思ったら、ヤマトゥの監督が一方的な思い入れだけで「地上の楽園オキナワ」を描いた映画とよく似た感じだった。

ここまでは『雲南の花嫁』の話ね。

一方、『白い馬の季節』は、自然の中で生きる、誇り高きモンゴル族の家族を描きつつ、内モンゴルで今起こっているさまざまな問題も描き出している。

さまざまな人為的要因で砂漠化がすすむ草原、それをくい止めようと躍起になって「保護区」を定める政府、ただでさえ家畜に食べさせる草が足りなくなっているのに、「保護区」から閉め出されて途方に暮れるモンゴル族の遊牧民…、

映画では、もっと複雑な関係も見てとれる。漢民族とモンゴル族、そして漢語を解するモンゴル族とそうでないモンゴル族の間の微妙の関係… 

モンゴル族のものの考え方、衣裳やホーミー、雄大な景色も見物だけれど、ただの「民族賛歌」ではおわらない。

監督は、内モンゴル出身のモンゴル族。自らの文化に誇りを持ち、そうしてそれが失われようとしている現実をしっかりと見据えて完成された映画だと、感じた。

中国国内では、上映されているのかな。。。

映画『白い馬の季節』公式サイトはこちら

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