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タマスダレ

近所にある大石公園は以前は在来の植物がたくさん繁茂していて、鬱蒼とした森もわずかながら残されており、とても気に入っていました。

でもここ数年、へんてこな東屋がつくられたのにはじまり、遊歩道の敷設、斜面のコンクリ固めや草刈その他、管理が行き届きすぎてどうも好きになれません。とりわけ花壇に植えられた外来の草花たちがあざとい色彩で「どーだ、綺麗だろう!」と咲き誇っているのを見るとうんざりしてしまいます。

しかし外来の植物といっても、相当昔に導入されて、すっかり日常の風景になじんでしまったものもありますね。本土では例えばコスモス。最近あらためて「外来種」であることが強調されるようになりましたが、それでもやはり、青空の下、川の土手で風に揺られて咲き乱れるコスモスなんて、「秋の風景そのもの」って感じ、しませんか?

で、今日の話はタマスダレ。わたしは今日の今日までこれが外来の植物だと気づいていませんでした。

092207子どもの頃、家の前を通る未舗装の道の脇に、その花はひっそりと咲いていました。

母は、花の名前を「夏水仙」と教えてくれました。その名の通り、真夏に次々と白い花を咲かせる様子は涼しげでなかなか風情があり、私は毎年、花の時期を心待ちにしていました。

092206ところが小学三年生になったある日、学校から帰ってみると、毎日眺めていた路傍の植物たちが姿を消して、かわりに油臭いアスファルトの道ができあがっていました。

大人はなんてひどいことをするのだろう! と、わたしは大ショックを受けました。あのころから私はすでに「開発」を疎ましく思っていたようです(^^;) 

大石公園で散歩していたら、去年までなかったこの花が花壇に咲いていたので急にそんなことを思い出したのでした。誰かが球根を植えたのでしょう。

でも、あらためて図鑑で調べてみたら、標準和名は「タマスダレ」でした。ナツズイセンはわたしの覚え違いか、それともローカル・ネームか?

「南アメリカ原産で明治初年ごろ渡来、庭に植えられたが、いまは暖地に広く野生化している。」(『検索入門 野草図鑑』② ユリの巻、保育社、1984年)

初めて黄色いのも見ました。しかし黄色いタマスダレが植えられていたのは、去年までヨモギが生えていた場所であり、そうしてヨモギの方はすっかり姿を消してしまったのでした。

そんなわけで種類は同じらしい(?)のですが、白い方と違ってこのやたらと目立つ黄色い花は、なんとなく素直に愛でる気になれません。この花が悪いわけではないんだけれども。

写真は二枚とも大石公園にて。

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