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宇宙人は何人いるんですか?~夏休み子ども科学電話相談から~

夏休み期間の楽しみと言えば、「夏休み子ども科学電話相談」。

NHKラジオ第一で毎年この時期だけに放送されている息の長い番組だ。子どもたちのピュアな目線からのスルドイ質問に、専門家の先生たちがわかりやすい言葉で、また時には四苦八苦しながら答えるのが、とても良い。わたし自身、「あ、それ不思議に思っていたよ、よくぞ質問してくれた!」ってことも時々ある。

もう一週間ほど前の7月26日の質問に、「宇宙人は何人いるんですか?」というのがあった。まだ小学校にあがるかあがらないかくらいの男の子からの質問だった。そういえば、わたしも小さいときには地球外生命体は当然存在するものだと思っていた。まだ見つかっていないと知ったのは、いつだったろう?

この質問に答えたのは、柔らかな声の永田美絵先生。

「あのね、○○君、この質問には、二つの答え方があります。まず一つ目です。○○君が住んでいる地球も宇宙に浮かんでいる星だってことは、知っていますか?」

「はい。」

「そうするとね、地球に住んでいる私たちも、“宇宙人”と言うことができます。だから、“宇宙人は、何人いますか?”という質問の一つ目の答えは、地球に住んでいる人の数ということができます。」

「はい。」

「もう一つの答えですが、地球のほかの星に住んでいる宇宙人が何人いるか、と言うことになると、実は、宇宙人はまだ見つかっていません。でも、どこかにいるかも知れないと思って、みんなで一所懸命に探しているところです。○○君、宇宙人を見つけるには、どうしたらいいと思いますか?」

「うーんと、宇宙へ探しに行く!」

「そう、直接探しに行くのも、一つの方法だよね。近くの星へは実際に探査機を飛ばして調べたりしていますが、宇宙はとても広いから、宇宙船で遠くの星まで探しに行くと、とても時間がかかってしまうよね。

それでね、○○君、宇宙人を捜すには、もう一つ別の方法があります。宇宙に向かって、携帯電話のようなもので、“もしもし”って、呼びかけています。もしそれがどこかの星に住んでいる宇宙人に届いたら、宇宙人からも“もしもし”って、お返事が来るかも知れないよね? まだお返事は届いていませんが、遠くの星からいつかお返事が来るかも知れないと思うと、楽しみじゃない?」

「うん!」

「でもね、そのお返事がかえってきたときに、地球がなくなっていたり、お返事を受け取る人が地球からいなくなっていたりしたら、困るよね? だからね、○○君、私たちは、宇宙人からのお返事がくるまで、地球を大切にしながらみんなで仲良く暮らしていかないといけなんです。わかりましたか?」

「はい! ありがとうございました!!」

○○君がどんな風に受け取ったかわかりませんが、わたしは永田先生の答えにひどく感動してしまったのでした。

「宇宙人はまだ見つかっていません」と答えるのは簡単。だけど、宇宙人がいるかもしれないと言う夢を残しつつ、その存在を確かめることが地球に住む私たち一人ひとりの暮らし方にも関ってくるなんて、なかなかとっさに出てくる説明ではないと思った。宇宙人と世界平和と環境保護。スバラシイ!! 

永田先生はプラネタリウムの解説員なのだそうです。きっと普段からたくさんの子どもたちと関りながら、そんな風に広く温かい眼差しで宇宙の話をしていらっしゃるのでしょうね。一度その解説を聴きに行ってみたくなりました。

※なお、質問をした男の子と永田先生とのやりとりは記憶をたどって書いたものなので、実際の会話とは細部が異なっている可能性があります。あしからずご了承ください。また、ここからの抜粋は避けてください。

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コメント

うんうん、ええはなしやなあ~。
コドモを相手にしていて、現実的でかつ、夢をなくさないように話す。難しいよね?!
すんばらしいお話のしかただね。
私もそうありたいとおもうよ。
思うに、リアリストって、なんというかちょっと希望のない話し方をしすぎるところがあるから、こういう方になりたいなーと、思うね~。

投稿: みーま | 2008年8月 5日 (火) 17時20分

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