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墓石を叩く人

近所の公園で蝉時雨が降り注ぐなか久しぶりに体操&お散歩。 

         070601

大石公園はけっこう大きな公園で、周回路を一周すると700mほどある。その内側にテニスコートとゲートボール場、それに野球ができるグラウンドと小高い丘もある。
丘の北西斜面には、こんもりとした茂みも残されていて、その茂みは周回路を挟んだ外側にまでひろがっている(つまり、もともとあった茂みを周回路が分断したわけですね)。

この茂みのある斜面には、周回路に面して古いお墓もいくつか残されている。一基はまだ祀る人がいるらしく花が供えられているが、他のは手入れされることもなく荒れつつある。

お墓と言っても沖縄のお墓だから小さな家のような形をしており、小さなお社や祠を想起させるためか怖い気はしない。

ところが今日、不思議な人を見かけてしまった。祀る人のないお墓を「ポン!」 と叩くおじさん。

公園を歩くときの習慣で、そのおじさんを追い越すときに「こんにちは!」と、声をかけたら、おじさんも返事をしてくれた。そして、急にばつが悪そうに話しはじめた。

「いつもここを通るときには、2回に1回は手をあわせているんだけどね、ときどきは“ガンバッテ!”という気持ちを込めて墓を叩いているんですよ」

言葉は共通語だけれど、イントネーションは沖縄のおじさんそのもの。

本土で墓石や祠を叩くなんて「罰当たり」な感じがしますが、あの世とこの世、死者と生者の距離が近い沖縄のこと。おじさんにとっては、あの世の人を慰めるのも、しょんぼりしている兄さんの肩をポンと叩いて励ますのと同じ感覚らしい。それで墓を叩いていたのだ!! eye

でもね、そのおじさん、さすがに自分の行動が珍しいってわかっているみたい。

「こんなにして墓を叩いていたら不審者に見えないかって思ったりもするんだけど」、
それでもやっぱり、あの世の人を慰めるために墓を叩くのはやめられないそうだ。

人の「思い」って不思議。

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