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「結構期待されているワケよぉ。」

夕方、突如思い立って、映画を見に出かけることにした。いつも行くミニ・シアターは家から歩いて25分。(映画も良かったが、それよりも道の途中であった出来事の方を今日は記しておきたい。)

途中、小学3年生くらいの男の子が二人、こちらに向かって歩いてくるのが目に入った。大きなダンボール箱いっぱいに折り畳んだダンボール箱をたくさん詰め込んで、うんしょ、よいしょ、と運んでいる。二人があと10メートルに迫ったところで、彼らは漫画のように見事にそのダンボールを道にぶちまけてしまった。

結構強い風が吹いている。ぶちまけたのは歩道だったが、ボヤボヤしていたら、途切れることなく車が走っている車道にまでダンボールが飛ばされそうだ。そこで、おとなしそうに見える方の男の子がすかさず私に声をかけてきた。「手伝ってください!」 「もちろん!!」

で、手早くダンボールを集めて詰め込むのを手伝おうとしゃがみ込んだ。すると、もう一人の腕白小僧風が、このダンボールを何に使うのか、聞きもしないのに自分から語りはじめた。「うんとさ、オレたち、カズシなんかとさ、チーム組んでハローウィンやるわけ。そいでさ、ダンボールでロボット作ることになったんだけどさ、オレが会長で、結構期待されてるワケよぉ。それで、カズシなんかが待っているからよ、二人でダンボール運ぶところだったわけ」

期待されている「会長」の話はなかなかオモシロイ。もうチョット話を聞きたいところだったが、そこで丁度ダンボールを詰め終わってしまった。はじめに声をかけてきた子が「ありがとうございました!」と、ハッキリとした口調で言うと、二人はダンボールを持って歩き始めた。「はーい、気をつけて持って帰ってね! 楽しいロボット作ってね!!」と、私は二人の背中に向かって声をかけた。すると、会長クンが振り返り、さらに「ありがとうございました!!」と、元気な声を返してくれた。

最近、うちの近所では挨拶をしても返事をしない子どもが増えている。子どもを巻き込んだ嫌な事件が増えているし、見知らぬ人とはたとえ挨拶でも言葉を交わさないように親や先生に言われているのかも知れない。これも仕方がないことなんだろうかと思いつつ、なんだか釈然としない。どうするのが一番いいんだろう?と少し悩む。

けれど、こんな気分のいい子ども達もまだいるんだね。今日はとってもいい日になりました。「会長クン」とそのお友達、こちらこそ、「ありがとう!」

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