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出来すぎた話

9月1日。前日に引き続き遠出したくなってバイクで今度こそ中部方面を目指して走り出した。走り出したときには天気が良かったのに、またぞろ行く先には暗雲が立ちこめはじめた。雨雲を避けるため、途中昼食をとったり休憩を入れたりしながらジリジリと北上していく。そうして約4時間後に真栄田岬に到達した。自分のバイクで来た地点としては本島最北の位置だ。

真栄田岬自体は十何年かぶり。学生時代に友人たちとスキューバダイビングで来たきりだったので、その様子の変わりようには驚いた。管理棟と言うのが出来ていて、素潜り三点セットを貸してくれたり、コインロッカーがあったり、ちょっとしたお土産や軽食がとれるスペースも出来ている。そのほか展望台や遊歩道も整備されており、なんだなんだ?と言う感じ。

スキューバダイビングの人も猛烈に増えていて、私たちが潜っていた頃にはこの潮の速いポイントには同時に3組ほどしか潜っていなかったように記憶しているが、いまや芋の子洗い状態でひしめきあって、どこからどこまでが一つのグループなのか見分けがつかないほどだ。

とはいえ、遊歩道の突端へ行けば人工物が目に入らないようにカメラを構えることも出来るくらいのゆとりがあって少しホッとする。また、岬の先端から少し南側にそれると、砂利道をくだって整備されていない浜に降りることもでき、こちらはなかなか雰囲気がよい。しばしボーッとしてからさて帰ろうかとバイクのキーを探すと、軍手に丸め込んであったはずの鍵が軍手ごと見あたらないのだ。15年バイクに乗っているが、鍵を無くしたなんてこれがはじめてである。しかも、家から一番遠出をした今日に限って、である。しかし不思議なことに、焦りも苛立ちもなかった。

しばらく探し回ったが見つからず、バイクを止めた有料駐車場のおにいさんや管理棟の方に聞いても落とし物の届け出はない、とのこと。まわりをみてみると、なんとダイビングの人はほとんどが軍手を使っているのであった。中には私のとそっくりのを使っているグループもあり、落ちている軍手を自分のものと間違って誰かが拾っていったのではないか、と思えてきた。

しかたなく、どうやって帰るかやバイクの置き場所について管理棟の方に相談してみた。バスも不便なところであるし、友達に鍵を持ってきてもらうか、迎えに来てもらって鍵を取りに帰るのが一番だろう、と言う結論に達した。私は携帯電話を持っていないので公衆電話の在処を訊ねたが、付近にはないと言う。立派な展望台や管理棟があっても、イマドキ公衆電話はないのである。マイッタ。結局、管理棟の方が事務所の電話を貸してくれて、K江君と連絡を取ることが出来た。なんと、1時間半後にきてくれるという。たすかった。

待っている間は鍵を探しつつ、景色を眺めていた。ふと帰る方向を眺めれば、また雨雲が垂れ込め、なんと竜巻らしき物まで見えてきた。バイクであんな物に巻き込まれたらえらいことになる。もしかして危険回避のために「大いなる力」か何かが鍵を隠してくれたのかも知れないなぁ、などと考えながら、予想外にぼんやり過ごす時間を得たのだった。

K江君は軽貨物にのってやってきた。そうして、バイクを載せていこう、と言う。「え~、載せられるの?」といっている間にミラーをはずし、駐車場の親切なおにいさんと共にバイクを車に積み込んでくれた。

帰りは高速道路経由で1時間で家についた。K江君には感謝するコトしきりである。それにしてもなんだか出来すぎた話のような、あるいは初めから仕組まれていたような不思議な一日だった。

090217

真栄田岬の遊歩道から。

 

090209

 岬の南側にある浜より。

090223

 竜巻?

 

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