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ひしゃく

082801 ココナツの殻と竹で柄杓を作ってみました。ココナツの断面は完全な円形ではなく、やや三角おむすびのような形をしているので、すこしとがり気味の所から水が注げるように竹の柄を取り付けると、結構使いやすい物に仕上がりました。

実際に使ってみると、柄の先にかかる重量感に懐かしさを覚えました。でも初めはちょっと不思議に思いました。これまでの生活の中で柄杓を使っていたことはなく、神社でお参りしたときに使った時も、それほどの重量は感じませんでした。けれど、かすかな記憶をたどってみると、確かにこの重量感を感じながら、一時期よく使っていたのでした。

まだ幼稚園に上がるか上がらないの頃、わたしの外遊びの大切なアイテムにプラスチック製のバケツと柄杓がありました。どちらも子供用で小さくて可愛い物でしたが、柄杓はなぜだか二つありました。一つは3歳下の妹用だったのかもしれません。

柄杓は、もちろん水遊びでも使ったのでしょうが、それ以外の用途の方が記憶に残っています。まず、一人遊びでは柄杓をプリンカップに見立て、湿らせた砂を詰め込んではひっくり返し、たくさんの「プリン」をつくりました。おそらく、ココナツの柄杓で水をくんだ重量感でよみがえったのは、砂を詰めたときの柄杓の重さでした。それから友達とのおままごとでは柄杓は茶碗に早変わりしました。そして、私にとって何より重要な使い道は、二つの柄杓をあわせてショウリョウバッタやシジミチョウを捕まえることでした。

今では男の人並みに大きい私の手ですが、当時は紅葉のような小さな手でした。いくらプリンカップのように小さな柄杓でも、二つ合わせれば子どもの手よりはよほど容量があり、虫も捕まえやすかったのです。そうして私はよく、三角形の小さな庭で、二つの柄杓を「ぱこっ」と言わせながらバッタや蝶を捕まえては放すという遊びをしていました。

…人の感覚というのは不思議な物ですね。柄杓の重みで、こんな昔の事を思い出すなんて。

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